挑戦と捨てること

何かに挑戦する時は、挑戦する要素を一つに絞ることにしている。
そうすることで、失敗した時の原因がわかり易くなるし、挑戦が複数組み合わさることで発生する、不確定要素の負の化学反応が発生しないで済むから。

挑戦を重ねないこと - 枯れた知識の水平思考

「何に挑戦するか」ということを認識することは重要なことだ。
筆者が述べているように、そうでなくては「失敗した時の原因がわかり」にくくなるし、「不確定要素の負の化学反応」を起こしてしまう。実験で言えば、幾ら素晴らしい実験系が思いついても、ノウハウが無ければその実現には非常に大きな労力が掛かる事になるだろう。

昨今の任天堂独り勝ちの状況は、任天堂がすごいってより、他の会社のリスクヘッジの姿勢がなって無さ杉だから起こった状況だと個人的には思っている。

挑戦を重ねないこと - 枯れた知識の水平思考

ただ、「挑戦する要素を一つに絞る」というのは中々難しいかもしれない。一つの単位が無いからだ。例えばWiiやDSは一つのことに挑戦した結果だろうか?そうだと言えばそうだし、幾つものことに挑戦しているとも言える。
むしろ「挑戦を特定の領域に絞る」と言ってしまって良いかもしれない。

更に言ってしまえば「挑戦できる領域の大きさは、捨てることの大きさに拠る」と思う*1
例えば、ゲーム業界の閉塞感を感じた任天堂は、既存のゲーマー顧客層を捨てて、新たな顧客層を開くことで今の一人勝ち状態を作った。それに対して、ゲーム開発費が莫大になり「捨てること」ができなくなった(リスクを取ることができなくなった)ゲーム会社は、挑戦することができなくなった。彼らは、お金や時間を捨てることで、現状に何かをプラスしていくという小さな挑戦だけを続けている。
FF13のPVを見てもピンと来ないのも、この辺に理由があるのかなぁと思うけど、まだ評価するのは早いよね。


まとめ

  • 「何に挑戦するか」を意識する
  • そのために「何を捨てるのか」も意識する
  • 2つのバランスを取れるようにする

*1:梅田望夫さんの影響受けてるね