小飼弾の「仕組み」進化論

研究室で後輩が貸してくれたので読んだ本。生物系の研究室で読まれるなんて本当に売れてるんだなぁ。
初めて小飼弾さんの本を読みました。ブログの方は大体読んでいるんだけど書籍を読むのは初めてかも。

小飼弾の 「仕組み」進化論

小飼弾の 「仕組み」進化論

  • part0:仕組み作りが仕事になる
  • part1:仕組みの仕組み(仕組みを作る前に知っておきたいこと)
  • part2:仕組みを作り直す(目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み)
  • part3:仕組みを使う(仕組みのコストとテストを考える)
  • part4:仕組みを合わせる(チームで仕組み合うために)
  • part5:仕組みと生物(「新しい仕組み」を作るヒント)
  • part6:仕組みの未来

内容の概略

これからは新しい仕組みを作れる人が生き残っていくんだよ、という話。仕組み作り屋さんのプログラマー・プロジェクトリーダーが何を考えているかを具体例を示しながら記し、新しい仕組み作りや使用を勧める本。


対象読者

たぶん、プログラマー的な考え方をしない人。
でもそういう人が、出てくる具体例を腑に落ちて理解できるのかしら、とも思う(勿論書いてある事は理解できると思うけど、腑に落ちるかというとどうだろう)。今までプログラマー的な考え方をしていないけど、ちょっとその傾向がある人向け……なのかな。


面白かったところ

本の主旨とは異なるんだけど、個人的に面白かったのは

多くの人が見落としがちなことですが、「事故防止」も仕組みの重要な目的です。(41p)

確かに見落としがち、というか実技でやったことの無い僕みたいな人間だとなかなかそういう発想にならない。「安全のための仕組み」については仕組みの説明としてページを割かれているけど、むしろこの気づきの方が個人的には為になった。
あとpart6は小噺的に面白かった。うろうろするアリの話とか。


まとめ

対象読者以外はそんなに得るものないと思う。でも、すぐに読めるので、自分の持つ「仕組み」観を見直すために目を通しても良いかも。