はてなは面白ければいいんだ

バクマン。という漫画を読んで思ったんですけど、僕は「人が他人の仕事を純粋に認める話」に弱いみたいです。
人の仕事というものは、2つの判断基準から評価されるものだと思います。一つはもちろん仕事そのものの価値、もう一つは仕事をやった人間とその仕事を評価する人間との関係。この「仕事そのものの価値」と「人間関係」から最終的な仕事の評価が決まると思うのですね。たとえば、仕事が拙くても知っている人がやった仕事なら多少色をつけて評価するでしょうし、関係の薄い人がやったものなら酷く評価したくなるでしょう。
仕事の評価基準は仕事の内容だけじゃないのです。むしろ人間関係の方が重視されることも多く、そのため仕事の評価というものは難しくなるのです。特に、仕事をする人と評価する人が男女だと、男女関係というパラメーターも追加されるので尚のこと大変なことになります
そのため、「その人の仕事を認める」ことと「その人を人として特別に見る」ことの差をクリアに浮かび上がらせたい場合には、男女が共同で仕事をするという話を描こうと作者たちは考えるのだと思います*1。そして、その上で「仕事そのものの価値」が恋愛とかそういった面倒なことを吹っ飛ばして、仕事をした人が認められるという話が僕は好きなのです。働きマンという漫画にも、ちょっとだけ似た話があったかな。
で、ちょっと話が進むのですが、ネット上だと結構「仕事」のみを見てもらえる可能性が高いと思うのですよね。まったく面識の無い方たちがアクセスできる状態に情報を公開しているわけですから。たとえばこの文章を読んでいる方は僕の他の文章をまったく見たことが無い人がいるでしょうし。
そして、僕はそれが良いと思うんです。面白いものは面白い。つまんないものはつまんない。そういってもらえる方がフィードバックがあって良い*2。またそういった関係の中で褒めてもらえたほうが何倍も嬉しい。僕はそう思います。
その辺が、ブログとついったーの境目に僕がしているところでもあります。ついったーは人間関係も絡めた世界の話として捕らえていますし、ブログはその人間関係をなるべく排除したものであろうとしています。そして多分、今僕がtwitterで一緒にいる人たちはその辺を心得てくれているようなので、とても居心地が良いし、はてなブログに関する感想が貰えることがあったりすると真っ直ぐ受け取ることができます。
ここから下は注釈のようなものですが。
なお、これはあくまで僕がはてなをどう使っているかという話です。他の方たちがどうはてなを使っても良いと思いますし、僕だってついったーではキャッキャウフフしてます。ただ僕は、はてなにおいては、感情はシンプルであればシンプルであるほど良いと思うんです。
ですから、僕がブックマークやトラックバックなど、誰かにつけるプラス評価は何か見返りを期待してするものではありません。たとえば、僕は特定の人にスターをパカパカ打つこともありますけど、それはその人のエントリが気に入ったからで、こっちに何か期待しているわけではありません。特に見つけたばかりのブログ記事にはパカパカ打ちますけど、それは新規に触れた考えを面白いと感じるからで、慣れてくると自然と減ります。
また、ブログの記事だってシンプルに思ったことを書いているだけです。別に当てつけのためにわざわざ文を書いたりするほどエネルギーありません。ですから、この文章なんかは特にありそうですけど、何か非難されているのかしら、と思ったら考えすぎです。考えさせてすいません。でもまったく他意がありません。ってここまで書くとまた気にする人いそうだなぁ・・・。

結語

というように注釈がやたら長くなるのが面倒なので、やっぱりシンプルに考えた方が良くないかな、と思うんです。
僕はいくつかのエントリでついったーについては色々書いているけど、はてなについて書いてなかったのですが、結局、僕は「はてなは面白ければいいんだ」という使い方をしてますよ、という話でした。一回これを書いておかないと、小心者の僕は1%の事故を気にして何も書けなくなる気がしたので書いてみました。特に何があったってわけでもないですよ。

*1:とはいえ、結論のバランスをとるのが難しい題材なので、作者の技量が大いに問われるのですが。

*2:まぁ「つまんない」と一言書かれても困りますけど