自信があれば何でも出来る。

突然ですが、なんとなく4月5月生まれの人ってわかりませんか?僕は人に会った時に「この人4月か5月生まれっぽいなぁ」とか思うことが結構あるんですけど、大体そういう人って他人を巻き込むような積極性を持つ人が多いように思います*1
で、そのことと関係があるのかどうか知りませんが、スポーツ選手には4月5月生まれの人が多いらしいです。こちらに京大の人が調べた昔のデータがありますが、プロ野球選手やJリーグの選手は4月生まれが最も多く、それから3月にかけて直線的に人数が減っているそうです。出生人数が3月の方が少ないということもあるのですが、その影響は相対的に小さく、やはり月によるスポーツ選手数には明らかな差が見られるようです。
生まれ月によるスポーツ選手数の違いという現象はヨーロッパのサッカーリーグにも見られるのですが、面白いことにヨーロッパにおいては8月9月生まれのスポーツ選手が多いんです。日本においては4月に新学年が始まるのに対し、ヨーロッパにおいては9月から新学期が始まることから、どうやら幼少時の心理的な要因がスポーツ選手になるかどうかに大きく影響するということらしいです。
日本の小学校低学年などでは、同じ学年とはいえ4月生まれと3月生まれの子では身体的な差が大きく、そのことが体育などに対する積極性に影響を与えているのではないか、ということですね*2。それが20前後の歳になって、一年くらいの誤差が無視できるようになった頃になっても、スポーツ選手数という明らかな差となって現れてくる、と。
確かに子供のころって、スポーツが出来る事が何よりのステータスでしたよね。サッカー上手い子とか羨ましかったなぁ。あぁいう子たちと僕たちとでは確かにスポーツに対する積極性は違った気がします。それに身体の大きさが関わっているというのは何となく理解できますね。小学生にして160 cmオーバーだった友達はとても自信に溢れていた。
んで、ちょっと飛躍するんですけど、何かに自信を持っていることはそのことを上手くさせる要因になるというのは結構何にでも言えることなのかもな、と思います。絵が上手だね、と誉められた子は絵をどんどん描くから上手くなっていくし、自尊心を満たす為に向上心も持ちます。逆に、学校の勉強が苦手だと思っている子は勉強がどんどん嫌いになるし、だから更についていけなくなる。序盤に出来た微妙な差が、心理的なテコを受けて将来大きな差になることがあるんですね。
ということで、「自信」は成長に大きく関わるファクターだと思うのですが、インターネットが発達したことで、その自信というものが大きく振れる時代になったなぁと思うのです。
インターネットのお陰で、誰でも簡単に自分の作品を配信することができ、それに対する評価も受ける事ができるようになりました。ただ、インターネットで自分の作品を閲覧してくれる人たちは(閲覧者としての自分を含め)、世界中の作品と比較して自分の作品を見るわけですから、自然と内輪での評価基準よりも厳しいものになることが予想されます。また、顔が見えない相手であることもあって、必要以上に厳しい意見を言われることもあるでしょう。そういった面では、なかなか自信を持つことが難しい時代になったのかもしれません。
でもポジティブな面を見れば、今までに考えられなかった量の人が自分の作品を観てくれる時代になったのです。この「ただ見てくれるだけ」というのも充分に自信を持つ糧になることを最近は少しだけ実感しています。
また、最近のwebサービスポジティブな意見の方が目に付き易いようなシステムになるようにしていると思います。はてなスターとか面白かったら押すだけですからね。(なお、はてなブックマークはちょっと違う方向に行っているんじゃないか、という意見もあります。綺麗にまとまってるエントリ:http://d.hatena.ne.jp/BABYPEENATS/20090512/1242099712。)
幸運にも僕は納得できる批判(意見と言った方がいいかも)しか受けた事がなく、自信を得ることと成長のヒントをもらえることが同時に出来ているため、インターネットは成長にとてもポジティブに働いています。どうしてもマイナスな意見というものは心に刺さるし、受けると自信を失ってしまいますけど、逆に厚顔無恥になることが出来れば、インターネットは自信を持つためにとても有用なものじゃないかなと思います。そして急速に得られる自信は、急速な成長をもたらすのではないか、と期待しているのです。

*1:ちなみに僕は10月生まれで積極性にも難アリですが

*2:ヨーロッパで8月が一番多いのはいいのか?