祭りと聞いて我慢できずにかけつけたtanuking0

高円寺で何やら大道芸人を集めて祭りをやっているらしい。高円寺界隈はどうもそういった変なイベントを定期的に起こすのだ。あまり興味ないなーと思っていたのだが、twitterで下のようなつぶやきを見かけた。

『笑ってはいけない商店街』みたいになってる。俺、アウト連発だよ

ずるいよ…。 変な扮装で変な動きしてるだけじゃん。そりゃ笑うよ

そして、家を飛び出した僕は、大炎上している高円寺の街を目の当たりにしたのだ。


青ジャージの女が赤い紐をくわえてクルクル回っているかと思えば、その隣では地面に凄い絵を描いている人がいる。大人な感じのサックスが聞こえてくるかと思えば、激しいフラメンゴ踊ってる人たちもいて、その横には紙芝居師や手品師がいる。
そんな中を全身真っ白で彫刻のようなサラリーマンが闊歩し、フェイスペインティングされた子供達が彼を走って追いかける。チンドン屋のようなド派手な衣裳を着た身長4mの男女が走り回り、子供達は泣きじゃくる。
まさにカオス。街全体がサーカスになっているような気がした。

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このイベントは「高円寺びっくり大道芸2009」という素晴らしいネーミングセンスのイベントで、5月2日3日の2日間に渡って、駅前の幾つかの商店街で数々の大道芸人さんが芸をするというものです。
http://www.koenji-daidogei.com/index.html
商店街のところどころに大道芸をするスポットがあり、そこで時間ごとに大道芸人さんたちが大道芸を披露してくれます。僕が見たものはどれも見事で、そしてどこかクスリと笑ってしまうものばかりでした。また、場所指定のもの以外にWALKING ACTとして、不思議な格好をした人たちが可笑しな動きをしながら街を徘徊しています。これもとっても面白い。すごくシュール。カメラを持っていかなかったことを本当に悔やんでいます。
基本的には子供連れのお客さんが多かったように思います。子供達は色々なヘンなものをじっと見て、笑って泣いて喜んで、とても楽しそうでした。かといって、大人は楽しめないかというとそんなことはなく、大人な感じの出し物もありますし、子供心に帰って楽しめるパフォーマンスもいっぱいありました。「たすけてー黄金バットー」なんて叫んだのは人生初めてかもしれない。見ている間は始終笑顔でいたような気がします。


とても面白いイベントだったので、是非来年もやってもらいたいと思いました。個人的には美味しいパン屋さんを見つけられて嬉しかったこともあり、街の活性化戦略としても中々機能するものだと思います。
ただ、強いて文句を言う点があるとすれば、ちょっとパンフレットが読みづらかったことと、大道芸をやる場所が偏っていたことでしょうか。パンフレットには演者さんごとに上演時間が表記してあったのですが、むしろ場所ごとに時間と演目を表記しておいて欲しかったかな、と。観客としてはフラフラしながら色んな演目を見て歩く、という楽しみ方をしたいのでその方が便利です。場所に関しましては、今日僕が見た感じでは、あづま通りに演目が集中しすぎていて、他の場所はちょっと閑散としている感じがしました。もっと上演するスポットを狭めるか、演者の方を増やすかのどちらかをして、密度を上げたほうが面白いように思いました。


細かい事に文句を言いましたが、行って決して損はないイベントだと思います。お金が掛かるものでもないですし。もし、明日時間があったら、高円寺に行ってみることをおススメしますよ。