説得って誰得?

人を説得する時ってのは結構あると思います。日常会話でもそうですし、もちろんビジネスな会話なんかは説得そのものなわけです。んで、特に日常会話をしているときなんですけど、「え?説得する気あるの?」って思うことがあるんですよね。
説得は何のためにするのか?それは相手を動かすためじゃないでしょうか。説得の第一目標は、自分の優秀さを見せるためや、相手の意見を潰すためじゃないですよね。あくまでも相手を動かしたいから説得するわけです。
で、そのとき一番効率的な方法は、相手にどういう言葉が効くのかを意識することだと思います。それは相手と自分との関係の中で生まれるもので、場合によっては思ったことと全然違うことを言った方が自分が望んだ方に人が動いてくれることだってあるわけです。そうすると「自分が何を言いたいか」よりもよっぽど「相手が何を聞きたいか」の方が重要だと思うんですよね。まぁそういう意味で、ネットで公開するなど多人数へのコメントは難しいのですが。
相手のことを考えて説得しているのかな、と最近特に強く思ったのは就職活動のときかなぁ。就職活動って会社に自分を採用してもらうよう説得する場所ですよね。
よくされる質問として、「貴方はどんな人間ですか」みたいな質問がありますけど、そのときは別に自ら評価した答えで優秀さを図ろうなんてしてないんじゃないですかね*1。問題は、書いたことからどうやって人事の人を説得するかじゃないですか。私はこんな人間なんで御社で経験を積みたいとか、こんな人間なんで御社でそれを活かしたいとか、そういったことに如何に説得力を持たせられるかが問題で、ほら私スゴイでしょうってのは別に期待して無いと思うんですよね、普通。まぁ私スゴイってのは、プラスには働くでしょうけど、それはあくまでも説得の補佐的な役割だと思うのです。
ちょっと話がずれました。
あと、難しいのは「本当に今やってるのは説得なのか」と意識することですね。相手を動かしたいから話している間は良いんですが、段々自分の言いたいことだけを言っているだけになってしまうことが僕もよくあります。そもそも意見を望まれない限り説得ってのは大きなお世話なのですから、あまり喋り過ぎないようにしたいですね。相手に一番影響を与えられる量を話すようになりたいものです。
論理的に正しそうなことだけをダラダラと話して説得としてしまう自分のような人間は、もうちょっとその辺を気にしたほうがいいんじゃないの、という話でした。

*1:客観的な能力が示せる場合は除く